アフラックのがん保険の「診断給付金」って何のためにあるの?


アフラックに限らずですが、「診断給付金」の付くがん保険が多いです。でもこれ・・・一体何のためにあるんでしょうか?


さて、日本では病院での食費も入れて、おおよそ月12万円以上の医療費の自己負担はありません(差額ベッド代などを除く)。高額医療費については助成金があり、自己負担額の上限が定められているからです。事前に申請すれば、数ヶ月の間立て替える必要すらありません。がんであれ他の病気であれ、これは同じです。その点だけ考えるなら、ガンだけに付く高額な診断給付金なんて必要ないような気がします。


ただ、がんが他の病気と異なるのは、再発・転移などで入院・治療が長期化するリスクが極めて高いことです。しかしこれに対しては、入院日数や手術回数の保障が無制限になるがん保険(あるいはがん対応医療保険)であれば対応可能です。


なので、もし入ろうとしている保険が、がんの場合の「入院日数・手術回数の無制限」に対応していないようであれば、診断給付金がその補充の役割を果たすことになるでしょう。


さて、もう一点、診断給付金の機能として考えられるのが、保険の効かない先進医療への備えという点です。高度先進医療費の総額のうち86%をガンの治療費が占め、総患者数の68%がガン患者です。また1件につき100万円を越える治療技術のトップ6件のうち4件がガン関連の技術です。具体的ながん関連の先進医療の平均技術料を見てみると、「重粒子線治療」が310万7095円、「陽子線治療」が285万1409円となっています。


先進医療のお世話になる確率はおそろしく低いですが、いざという時に自分では用意しきれない金額をカバーするのが保険の本来の役割だと考えれば、300万円程度の保障を確保したいところです。


先進医療給付が十分に支給されるガン保険(あるいはガン対応医療保険)であれば、診断給付金はなくても大丈夫でしょう。逆に先進医療への保障がない保険なら、契約「口数」を増やすなどして、診断給付金の額を300万円を目安に増やすことをお勧めします。


あと診断給付金の役割として考えられるのは、通院治療や代替治療(民間療法)への配慮でしょうか。確かに最近のがん治療では抗がん剤治療など、外科的な手術以外の治療方法もかなり普及してきているようです。その場合は通院とはいえ、高額な費用がかかる場合があります。


たとえば、読売新聞に「抗がん剤1回30万円に驚き」という記事がありました。その中で抗がん剤の値段が記載されていたので、ご紹介しておきます。


抗がん剤の値段

◆注射薬(1本)
  リツキサン(500ミリ・グラム) 21万9185円
  ハーセプチン(150ミリ・グラム) 7万3981円
  タキソール(100ミリ・グラム、卵巣がんなど)4万3768円

◆飲み薬(1錠)
  イレッサ(250ミリ・グラム、肺がん) 6774円
  グリベック(100ミリ・グラム錠、白血病など) 3225円
  ティーエスワン(25ミリ・グラム、胃がん) 847円


他にもガンの通院治療の体験談を読むと、通院による治療費がいかに高負担であるかを知ることができます。最悪のケースを見積もって、高額医療費上限の8万円くらいの出費は覚悟しておいた方が良さそうです。月に八万円となると、通院に対する保障が充実していないと、たいていの家庭では厳しいことになりますよね。


私としては、この通院に対する保障を確保することこそが、診断給付金の機能だと考えています。



Yahoo!知恵袋
に載っていた通院治療の体験談にこんなものがありました。


「月2回の外来通院で、血液検査とユーエフティー、ユーゼルと胃薬の14日分づつの処方で一回あたり四万円から少ーしばかりおつりがきます。それで、月八万円ぐらいですね。高額療養は限度額内で支給なしです。」


このケースだと、通院にもっとも厚い保障をしているアフラックのがん保険であっても、月の支給額は4万円だと思います。となると、一ヶ月でマイナス4万円です。抗がん剤の治療は何年にも及ぶことがあります。そうなると、通院給付だけでは明らかに治療費が不足し、家計が逼迫します。


まとめると、以下のようになります。

  • 入院日数や手術回数増加への備え⇒左記「無制限」なら、診断給付金は不要。
  • 先進医療への備え⇒「先進医療給付金」があれば、診断給付金は不要。
  • 通院治療への備え⇒不足分を診断給付金でカバー


こう考えていくと、理想のがん保険とは以下のようなものになります。


  • がんの場合は入院日数と手術回数への保障が無制限になること。
  • 先進医療に対する保障が300万円以上あること。
  • 通院保障が手厚いこと。
  • 診断給付金が支給されること。


・・・私が調べた限りでは、この要件を最も満たすがん保険は意外と少ないです。終身では、アフラックのがん保険「f(フォルテ)」だけです。定期ならフコク生命の「医療大臣+メディコムプラス」、セコム損保の「メディコム」。保険各社のより一層のがん保険改良が望まれます。


・・・医療保険や学資保険ではアフラックを散々こき下ろしましたが、がん保険に関してはなかなか良い商品を出していると思います。


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