アフラックのがん保険と他社の比較結果「終身編」


アフラックがん保険「f(フォルテ)」は保障期間で分類すれば、「終身」タイプのガン保険です。


定期と終身、どちらが良いかについては、ここでは突っ込んだ話はしませんが、がんは高齢になるにつれて顕著に発生リスクが高くなりますので、がんの保障については若いうちから、何らかの終身タイプの保険で確保しておく、というのも有効な考え方のひとつではあります。


なので、今回は数多くあるガン保険(あるいはガン対応の医療保険)のうち、保険期間が「終身」であるものに絞って、アフラックとの比較検討を行っていこうと思いますが、比較・考察が長くなりますので、はじめに結論だけお話しておきます。


保障内容を吟味すると、実際、がんにまともに対応できるがん保険は終身ではアフラックの「f(フォルテ)」だけです。がんに必要な本当の保障については、「診断給付金は何のためにあるのか」で詳述していますので、ぜひそちらをご一読下さい。


・・・さて、前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ本題の比較検討に入っていきたいと思います。以下は32歳男性の私の場合のシュミレーション結果です。ぜひ参考にして下さい。


 


◆アフラック「f(フォルテ)


《保険料》 3046円(終身)、4400円(60歳払済)

《保障内容》

診断給付金:100万円(1回のみ:上皮内新生物10万)
入院日額:1万円
手術:20万円
通院:1万円
特定治療通院:1万円
先進医療:一時金15万円、技術料実費(上限あり)
死亡:10万円
生存年金:10万円×4年間


《 比較・考察 》


アフラックのがん保険の最大の特徴は入院を伴わない通院にも給付があることです。放射線治療や抗がん剤治療、ホルモン療法が保障対象になっています。診断給付金や先進医療への保障は他のがん保険でも充実させているところが多いですが、この入院なしの通院保障はアフラックだけです。


 


◆アリコ「アリコのがん保険


《保険料》

基本コース(Eプラン)1,905円
診断給付金充実コース(Fプラン)2439円
診断給付金・入院給付金充実コース (Gプラン)3,512円
*上記保険料はすべて終身払い


《保障内容&考察》


Fプランをアフラックと比較してみると保険料は約600円も安いですが、上皮内新生物の診断給付金(これは2年以上の間隔があれば何度でも支給される)と死亡・高度障害と手術に対する補償額はアフラックに勝り、入院・通院も同等。ただし、特定治療による通院(抗がん剤治療や放射線治療・ホルモン療法など)と先進医療に対する給付はないので、その点はアフラックの方が安心感がある。あと一回の入院に対する通院給付の限度日数に関してもアフラックが60日、アリコは30日となっているので、やはり安心感という点ではアフラックに分があります。


診断給付のみFプランの半額(50万・上皮新生物は25万)になるEプラン基本コースにすれば、アフラックとの保険料の差は千円以上になります。


判断が難しいところですが、がんになる確率、先進医療を受ける確率を考えると、月々1141円節約してアリコのEコース基本コースにするのも、一応は「アリ」な選択だと思います。


 


◆チューリッヒ生命「My終身ガン保険


初めて診断されてから2年以降にガン(上皮内ガンを除く)で入院されたとき(2年に1度を限度として)にも診断給付金と同額が出るのが特徴です。 ただ、アフラックと比較して、通院給付の支払い限度日数は30日となっていて、アフラックの60日の半分になっています。


このがん保険にアフラックとほぼ同じ条件で加入したとすると、保険料は2830円。210円程度、アフラックより安くなります。ただし、アフラックの特徴である先進医療や特定治療による通院(抗がん剤治療や放射線治療・ホルモン療法など、入院を伴わない通院)への給付はありません。


診断給付金が何度でも受け取れるという点をどう評価するか、ですね。診断給付金については別のところで詳しく述べていますが、私としては、診断給付の有無や支給回数よりも、入院と通院に対する保障内容と先進医療への対応が重要だと考えています。そういう観点からすると、アフラックの方に分がありますので、月210円程度の差であれば、私ならアフラックを選びます。


 


◆東京海上日動あんしん生命「がん治療支援保険


この保険の最大の特徴は診断給付金が何度でも支給されること(ただし、2回目以降の診断給付金については、前回の診断給付金の支払日から2年以上経過している場合に限ります。)。チューリッヒ生命などでも採用している形です。アフラックの診断給付金は1回限りですから、この差は大きい。がんの最大の恐怖は転移や再発ですから、診断給付金の回数が無制限というのは有難いですね。


あともうひとつの見逃せないポイントは、通院の保障額が入院同額であること。これはアフラックも同じです。最近のがん治療は手術に伴う入院は短期化されてきています。その代わりに通院による治療が行われているようです。ならば、通院に対する保障も入院同様に厚くするべきですから、通院給付金の保障内容はしっかりチェックするようにして下さい。


さて気になる保険料ですが、保険期間を終身、保険料の払込期間も終身にすると、アフラックとほぼ同じです。私の場合、上記アフラックと似た条件でシュミレーションすると3020円となり、わずかに26円だけ安い。ただし、保険料の払込期間を60歳払済にすると4933円で、アフラックの4400円より533円も高くなります。不思議です。


ちなみに、似たような保障内容なら、チューリッヒ生命の「My終身ガン保険」の方が保険料が2830円と安いのですが、こちらの「がん治療支援保険」は一回の入院に対する通院給付の給付上限日数は45日通算730日で、チューリッヒの終身ガン保険の30日700日よりも長いです。月々190円の保険料の差とこの通院給付の差を考えると・・・私ならこちらの「がん治療支援保険」を選びます。


では、アフラックのがん保険「f(フォルテ)」とでは、どちらを選ぶでしょうか。繰り返しになりますが、私としては、診断給付の有無や支給回数よりも、入院と通院に対する保障内容と先進医療への対応が重要だと考えていますので、そういう観点からすると、アフラックの方に分がありますので、ほぼ同じ保険料であれば、私ならアフラックを選びます。


 


◆三井住友海上きらめき生命「GK 新ガン保険


《 保険料 》

終身払い : 3897円 (アフラックとの差:+851円) 
60歳払込 : 5827円 (アフラックとの差:+1427円)

《 保障内容 》

診断給付金:100万円(2年以上の間隔で何度でも)
入院日額:1万円
手術:10・20・40万円
通院:なし
先進医療:技術料と約款所定の交通費
死亡:100万円
在宅療養給付:20万円


《 比較・考察 》


・・・保険料、高っ!なんでこんなに高くなるのかと保障内容を確認してみると、一番大きいのは、この保険は解約返戻金があること。途中で保険をやめた、あるいは死亡した場合(がんによる死亡の場合は上記保障の100万円のみ受取)に所定の金額が戻ってきます。要するに掛け捨てではないということです。ただし、「低」解約返戻金タイプの保険になっているので、通常の解約返戻金の30%しか受け取れません。


ちなみにアフラックの場合、60歳払込コースにして、かつ保険料の支払いがすべて終了した後でないと、解約返戻金はありません。


あと保険料が高くなる要素としては、診断給付金が2年以上の間隔を条件として、何度でも支給されること、先進医療にも対応していること、がん死亡給付金が高額であること、が挙げられます。先進医療に関しては、実費と謳いながら上限金額を設けているアフラックに対して、こちらは特に上限はないようです。


チューリッヒ生命や東京海上日動あんしん生命も、診断給付金の回数を制限していませんが、先進医療には対応していません。診断給付金の複数回の受取と、先進医療への対応。この両方を兼ね備えている数少ない保険になります。


つまり、アフラックをはじめ他社のガン保険より保障内容が充実しているから高い、というわけです。ただ、私が気になるのは、通院に対する保障がないこと。在宅療法給付がありますが、ちょっと不安になってしまいますね。


結論を言えば・・・保障内容が充実しているとは言え、ガン単体の保険にこんなに高い保険料(終身で3897円、60歳払込で5827円)は掛けられない、というのが私の率直な意見です。


なので、診断給付が1回だけでも、先進医療給付に上限があっても、アフラックの方が良いと思います。通院に関していていえば、入院を伴わないもの(放射線治療、ホルモン療法、抗がん剤治療)に関してもアフラックは保障してくれますしね。


 


◆ソニー損保「SURE


《 保険料 》「5000円プラン」の場合

終身払い : 
スマート>2350円 60歳以降1170円
ワイド > 3860円 60歳以降1920円 

《 保障内容 》

診断給付金:100・20万円(2年以上の間隔で何度でも)*ワイドのみ
入院日額:1万円(がん以外は5000円)
       *消化器系ガンはワイドのみ15000円
手術:10・20・40万円(がん以外は半額)
退院:なし
通院:なし
先進医療:なし
交通事故介護保障(ワイドのみ):年額200万円
損害賠償(ワイドのみ):5000万円


《 比較・考察 》


ガン重点の終身医療保険。ガンの場合だけ入院保障日数が無制限になり、入院日額・手術給付額も倍になる医療保険。私としては、ガン単体の保険に入るよりも、こういうタイプの医療保険に加入した方が合理的だと考えています。単体か総合医療か、については別のところで詳しく触れていますので、そちらをご参照下さい。


さて、SUREの素晴らしいところは60歳以降は保険料が半額になり、入院保障日数が倍になるところ。「データを分析して生まれた保険」だと謳っていますが、私が自分で分析した結果と同じです。目に見えて入院の可能性が高まるのも、日数が伸びるていくのも60歳以降なんです。


シンプルですが合理的でムダが少ない保険です。保障内容・保障金額を手厚くすることで安心感を得たいという方には不向きかもしれませんが、「なるべく安く最低限の保障を」と考えている人にはお勧めのガン対応終身医療保険です。


アフラックとの保険料比較をしてみましょう。SUREと条件を近いものにするために、アフラックのがん保険「f(フォルテ)」に「特約MAX」で通常医療保障として入院日額5000円を付加します。仮に32歳男性の私が80歳まで保険料を払い続けたとすると・・・


・アフラック
  終身払    月5068円×48年間=291万9168円
  60歳払済  月7494円×28年間=251万7984円


・SURE(ワイド)*終身払いのみ
  月3860円×27年間+月1920円×21年間=173万4480円


なんと!80〜120万くらいSUREの方が安くなります。がんになった時の通院に関しての保障と、先進医療に対する保障はありませんが、それとこの保険料の差をどう見るか、ですね。


 


◆オリックス生命「CURE


《 保険料 》
終身払い : 5692円
60歳払済 : 7910円

《 保障内容 》

診断給付金:50万円(2年以上の間隔で何度でも)
        * がん、急性心筋梗塞、脳卒中のみ
入院日額:1万円
手術:20万円
退院:なし
通院:なし
先進医療:なし


《 比較・考察 》


七大生活習慣病で入院した場合には、1入院の保障日数が60日から120日に拡大。ちなみに、 対象となる約款所定の七大生活習慣病は、以下のとおり。もちろんガンも含まれています。


(1)がん(悪性新生物・上皮内新生物)(2)糖尿病(3)心疾患(4)高血圧性疾患(5)脳血管疾患(6)肝硬変(7)慢性腎不全


がん単体の保険よりも、ソニー損保の「SURE」のようなガン重視の医療保険や、この医療保険のように広く7大成人病(生活習慣病)までカバーする保険に加入することを、私はお勧めしていますが、この「CURE」の場合は入院保障日数が伸びるだけなのと、 がん、急性心筋梗塞、脳卒中のみ診断給付金が50万円支払われるだけ、入院保障日数は拡大するといっても無制限ではなく120日だけ、入院給付日額が増加するわけでもない、通院治療に対応しているわけでもない・・・。ということで、かなり不安が残ります。保険料も安いわけではないので、お勧めできません。


 


全労済「新総合医療共済 三大疾病プラスタイプ


《 保険料 》 *5000円型
終身 : 5920円
定期(10年) : 2200円

《 保障内容 》
診断給付金:50万円・5万(1回のみ)
入院日額:1万円(三大疾病以外は5000円)
入院日数:がんは無制限、心筋梗塞・脳卒中は通算1000日
       その他は180日
長期入院:30万円(270日以上)
手術:5〜40万円
退院:5万円(20日以上の入院で何度でも)
通院:1500円
先進医療:最高100万円
末期がん在宅療法:最大90万円
死亡:10万円


《 比較・考察 》


通常の病気と、長期化・重症化するリスクの高いガン・心筋梗塞・脳卒中への対応をバランスよくカバーしている保険。80歳までにかかる保険料だけみると、アフラックのがん保険「f(フォルテ)」+特約MAXの組み合わせよりも50〜90万円も高くなります。ソニー損保のSURE(ワイド)と比較すると、さらに170万円も高い計算になります。以下、32歳男性の私が、80歳まで保険料を払う設定でのシュミレーション結果です。


・全労済 *終身払いのみ
  月5920円×48年間=340万9920円

・アフラック
  終身払    月5068円×48年間=291万9168円
  60歳払済  月7494円×28年間=251万7984円

・SURE(ワイド)*終身払いのみ
  月3860円×27年間+月1920円×21年間=173万4480円


しかし全労済の「新総合医療共済 三大疾病プラスタイプ」は保障内容が充実しています。一番大きいのは入院保障日数がガン以外の病気でも180日あること。アフラック(特約MAX)はガン以外は127日、SUREは60日(60歳以降は120日)です。さらに270日以上の長期入院でも保険給付がありますし、ガン以外の通院もカバーしてくれています。先進医療と診断給付、両方付きますし、末期がんの在宅療法には最高で90万円出ます。

この保障内容と保険料(掛け金)のバランスをどう考えるか、ですね。


 


◆損保ジャパン「Dr.ジャパン


《 保険料 》
終身払い: 4455円  
60歳払済:6314円

《 保障内容 》
診断給付金:100万円(1回のみ)
入院日額:5000円
手術:5・10・20万円
退院:10万円
通院:3000円(1回の入院につき上限30日)
先進医療:なし


《 比較・考察 》


特約で3大疾病診断給付金100万円を付加できる終身型医療保険。入院日数が延びるわけでもなければ、入院日額や手術給付が上がるわけでもないので、ガンに対する備えとしては診断給付金だけになる。・・・それなら、ソニー損保の「SURE」のワイドプランの方が良いです。


「SURE」のワイドプランなら、ガンになった場合、診断給付金の100万円は2年以上の間隔があれば何度でも支給されますし、入院日数は無制限になり、入院日額・手術給付が倍額になります。退院や通院に対する保障はありませんが、終身払いで3860円(60歳以降1920円)という保険料の安さを考えれば、断然「SURE」に分があります。なので、私としては「Dr.ジャパン」はお勧めしません。


 


◆損保ジャパンひまわり生命 「終身がん保険


《 保険料 》 *がん死亡保険金50倍型の場合

終身払い: 4197円(アフラックとの差>+1151円)
60歳払済:6314円(アフラックとの差>+1914円)

《 保障内容 》

診断給付金:100万円(2年経過で何度でも)
入院日額:10000円
長期入院:プラス5000円(181日目から)
手術:10・20・40万円
通院:5000円(5日以上入院)
先進医療:なし
死亡:50万円
がん以外の死亡:10万円


《 比較・考察 》


アフラックのがん保険の保険料は、終身で3046円、60歳払済で4400円でした。それと比較すると随分高いですね。


アフラックより優れている点としては、診断給付金が何度でも支払われること(アフラックは一回のみ)、手術給付が40万円になる可能性があること(アフラックは一律20万円)、181日目からの長期入院に対する上乗せ給付があること、死亡給付がアフラック10万円に対して50万円であること。


逆にアフラックに劣っている点は、先進医療に対する保障がないこと、通院保障額が半分であること、入院を伴わない通院(放射線治療や抗がん剤、ホルモン療法など)に対する保障がないこと、です。


これらのメリット・デメリットを考えると、私はこのガン保険の保険料は高すぎると思います。がん保険単体でこの保険料はキビシイです。


ちなみに、損保ジャパンひまわり生命には「健康のお守り」というガン以外の病気をカバーしている、いわゆる普通の医療保険がありますが、そこでは通算1000万までの先進医療に対応しています。ただし、ガンになったとしても入院保障日数が増えるわけではないので、お勧めしません。再発や転移が「1入院」とみなされた場合、明らかに日数が不足してしまいますから。医療保険でガンに備えるなら、ガンの場合のみ入院保障日数が無制限になり、かつ入院日額も増加するタイプのものをお勧めします。


さらにこの損保ジャパンひまわり生命には「特定疾病保障保険」という保険があります。これは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中になった場合、もしくは死亡・高度障害時に一括で保険金が下りる商品です。終身にすると月々の保険料が1万円を越えるので、ほとんど利用価値はないと思います。40歳以上の場合、定期型も選択できますが、それでも4000円以上かかります。終身にしろ、定期にしろ、生命保険+医療保険(あるいはガン保険)にした方がマシです。


 


◆富士生命「がん保険


シュミレーションができないので、なんとも言えませんが、あまりお勧めできる感じではありません。タイプとしては診断給付金が何度でも支払われるタイプです。先進医療には対応していません。ホームページ記載の契約例を見る限り、アフラックの方が保障内容が充実している上に安いようです。


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