アフラックの医療保険「EVER」の入院保障日数は何日必要?


アフラックのEVERに限らず、入院保障日数を60日としている医療保険が多いですが、はたしてその日数で足りるのでしょうか?


保険会社や保険比較サイトでよく紹介されているデータは、厚生労働省の「患者調査」がネタ元になっています。


それによると、入院日数は「0〜14日」が62.9%、「3か月未満」が94.2%となっていて、ほとんどの場合は90日以内に退院していることになります。平均で見ると39.2日です。


このデータをどう捉えるか。平均がおよそ40日なのだから、入院保障日数は60日で十分だと考えるか。3ヶ月以上の入院の可能性も約6%くらいあるのだから、やはり60日では足りない、と見るか。


・・・実はこの入院日数のデータだけでは分からない数字があるんです。保険会社は決して紹介しない数字です。それを今からお教えしましょう。


私は2008年現在32歳。患者調査によれば、30〜34歳の人口が「979万5209人」。そのうち、3万3千人800人が入院しています。約0.035%です。1000人中3〜4人という確率です。


このような数字を「受療率」と言います。上記の例で言うと、受療率は厳密には「345」。10万人に対して345人の確率ですよ、ということです。ただ、私的に10万人で345人といわれてもピンとこないので、1000人中何人という具合に言い換えて、3.45人=3〜4人としました。


ここで冒頭に挙げた入院日数のデータに戻ってみましょう。


入院日数は「0〜14日」が62.9%、「15〜30日」が17.3%、「1〜3ヶ月」が14.1%となっていて、トータルすると「3か月未満」が94.2%になる、というデータでした。


となると正確な数字は把握しようがありませんが、32歳の私の場合、入院する確率自体が0.035%。仮に1000人に4人入院するとして、3人は30日以内に退院します。残りの一人も60%の確率で3ヶ月以内に退院できます。


しかも!です。「患者調査」の入院日数のデータは全年齢が対象になっています。入院受療率が110(千人に一人)の10〜14歳も、12000(千人に120人)の90歳以上も一緒になっているデータなのです。


ですから、入院日数はさっきの試算よりも、もっともっと短くなるはずです。もうほとんど30日以内と考えて良いでしょう。

・・・そもそも1000人に4人の確率ですよ?医療保険自体、加入する意味があるのか、とても疑問です。仮に運悪く入院することになっても30日で済むなら、高額医療費払い戻しに伴う自己負担上限の12万+月給の3分の1(健康保険の傷病手当が月給の3分の2、支給されるので)の備えがあれば、大丈夫ということになります。


ですから、現在32歳会社員の私なら、医療保険自体要らないですし、もし加入するのであれば保障入院日数が30日もあれば十分ということになります。


保険会社のホームページには親切に色々なデータなり統計なりを紹介してくれますが、結局は自分に都合の良いように情報操作しているだけです。ぜひ自分で一度、厚生労働省の「患者調査」に目を通してみることをお勧めします。


さて、アフラックの一生いっしょの医療保険「EVER」ですが、保障入院日数は60日になっていますから、今まで見てきたように、若い人なら十分すぎるくらいです。ただ、患者白書を見ると分かるように、受療率は年とともに増加しますし、それにともなって入院が長期化することも十分考えられます。これは言い換えれば、年齢に合わせて保障内容を見直す必要があるということです。


そう考えると、色々なところで再三お話していますが、終身の医療保険というのは一般に見直しが効かないので、ムダが多いと思うんです。老齢期の医療保障を確保するためのギリギリの時期まで、アフラックの「EVER」をはじめ、終身医療保険は契約しないほうがベターだと考えます。


ちなみに、入院する可能性が1%を越えるのは、ようやく55歳を過ぎてからです。2%以上になるのが男性なら65歳以上、女性なら70歳以上。75歳以上になると男女とも3%を越え、80歳以上で5%、85歳以上で7%、90歳以上になると10%を越えます。


入院日数も加齢とともに確実に増加します。35〜64歳では35.5日ですが、65歳以上になると52.1日と、一気に長期化します。


65歳以上の平均入院日数52日に対して60日の入院保障では不安になりますよね?せめて倍の120日、入院期間が長期化する「脳梗塞」に備えるなら180日ほど確保したいところです。


このように、データを見る限り、入院の可能性が高まり、入院日数が長期化し、医療保険が本当に必要になってくるのは高齢期です。ですから、アフラックの「EVER」に加入するのであれば、終身保険なので、高齢期に備えて必ず「長期入院特約」(180日まで保障)を付ける必要があります。


そうすると私の年齢(32歳)だと1万円コースで1710円のプラスになります。デフォルトで120〜180日の入院保障を付けている他社の医療保険の中には、アフラックより保険料が安いものがありますので、う〜ん・・・やはり私はEVERは選ばないですね。


それにやはり全年齢で同じ保障を掲げる終身保険はムダが多すぎます。上記の厚生労働省の患者白書を見ても明らかのように、入院に関するリスクは年齢によって全く異なります。やはり加齢とともに保障内容を見直せる定期保険こそが合理的な医療保険だと思います。


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